School Days 「鮮血の結末」

2010.7.16.

「School Days」という成人向けPCゲームがあると知ったのはほんの些細なことからだった。
CS放送のAT-Xで「School Days」のキャラクターを使ったOVA、「マジカルハート☆こころちゃん」という魔法少女や特撮のパロディを録画してみたことが最初の始まりだった。

そのOVAは完全にコメディに徹しており(多少楽屋落ちネタもあるが)、単発の作品として楽しめるものだった。

しかし、なにせもとのゲームを知らないので登場人物の名前や人間関係がわからなかった。

ところが本編のアニメは放映されたことが無く、成人向けPCゲームが原作であるとのことであった。

それで、ウィキペディアなどで調べてみると実に面白いことがわかった。タイトル通りの学園恋愛ものかと思ったら、全12話のテレビアニメが後半に行くほど、陰惨な目を覆いたくなるようなシーンの連続になり、ついには最終話はあまりに陰惨な描写があったためと、実際に未成年の少女が本作品を元にしたと思われる殺人事件を起こしたことで影響を受け、ほとんどのテレビ局が放送を中止したらしいのだ。

それでも最初にネタバレを見てしまったため、最初はそれほど興味があったわけではなかったんだが、エンディングなどに流れる歌が非常に秀逸だというのを聞いて、オークションでOPとED集の2枚のCDを1枚500円くらいで入札した。
結局それより高値をつけた人がいて、こちらもあまり執着がなかったので落札出来ないままオークションが終わった。

ところがそれから一週間ほど経ってから、その落札者と連絡が取れないということで、次点繰り上げの形で僕に落札の権利が回ってきたのだ。OPとED集合わせて1000円でよいと言うので、了承し、手に入れた。

聴いてみると本当に歌はきれいだった。特にED集の歌は切なく女性ボーカルが歌い上げていて実に耳に心地よかった。

毎晩それを聴きながら寝るのが習慣になると、急にその作品が劇中でどのように使われているのか知りたくなった。

そこで、まずTVアニメのDVD全6巻+OVA(こころちゃん)1巻でオークションに出されているのに入札し、数日後競ることもなく落札した。

それから元のゲーム。そして外伝2本も落札した。

そのうちアニメのDVDとゲームが2本、今日(2010.7.6.)届いた。

早速アニメの第1話を観てみると、ちょっと甘酸っぱいような学園生活の男の子一人と女の子二人をめぐって、物語が動き始めたところだった。
電車の中で見かける隣のクラスの美少女・桂言葉(かつら ことのは)に想いを寄せる伊藤誠(いとう まこと)。些細なことで誠の恋の応援をすることになった明るい同級生、西園寺世界(さいおんじ せかい)。

キャラクターも可愛いし、最初のうちは全く暗い影を感じさせないのだが、実は世界も誠に密かに想いを寄せており、後半にいくにしたがってドロドロした三角関係が描かれるようになる。

エンディングは20通りあるらしいが、そのうち3つがバッドエンドでその方が強い印象を残す作品である。

三つのバッドエンドでは、世界、誠、言葉がそれぞれ惨たらしい最期を遂げるというもので、アニメも相当過激な最終回になっているらしい。
現時点ではバッドエンドは一つしか見ていないが、かなり強烈である。

下に載せた動画がそれである。タイトルは「鮮血の結末」。

結局なんだかんだあって自分の本当の心は世界に惹かれていると宣言する誠。一人取り残された言葉はその言葉を信じられず、誠の家に忍び込み、夜ごと繰り返される誠と世界の幸せな営みを盗み見ている。次第に精神に異常をきたしてくる言葉。
そしてある冬の朝、その惨劇は起こった…。

(注:残酷な表現を含んでいます。動画は自己責任で見て下さい。)



残る2つのエンディングもかなり凄まじいらしく、ドキドキしながらプレイしている。
一応3つのバッドエンドを見たらアニメを見てみようと思う。
放送中止となった最終回。それには一体どんな修羅場が描かれているのだろうか。