聖闘士聖衣神話EX ジェミニのサガ

2011.8.27.バンダイから、聖闘士聖衣神話シリーズ新ブランド、聖闘士聖衣神話EX第一弾「ジェミニのサガ」が発売された。
初期青銅聖衣も揃い、ある程度コレクションの終わりが見えかけていたところで新ブランドの発表とは、正直かなりえげつない手法ではあるが、それでも買ってしまうところがコレクターの悲しい性である(^^;)。

新ブランド・聖闘士聖衣神話EXは下に示したようなコンセプトの元で、新たに黄金聖闘士12人をはじめ、他の聖闘士、例えば一番初期に販売された神話の新生青銅聖衣などを商品化する予定だそうである。

2011年8月28日日曜日午後1時15分。待ちに待った聖闘士聖衣神話EX・ジェミニのサガが届いた。
前日に専用ディスプレイステージが届いていたものの、現段階(28日現在)ではまだそのステージを使うところまで行っていない。
逆に言えばそれだけ本体だけでいじりがいがあるのだ。それだけでも感嘆に値すると思う。

まずはパッケージから。


聖闘士聖衣神話のようなパカッと中央から開くようなギミックはないが、ビニール製の外箱カバーを外すと紙製の聖衣ボックスを摸した箱にぎっしりと中身が詰まっている。なおジェミニのサガには初回購入特典として、必殺技ギャラクシアンエクスプロージョン再現エフェクトパーツが付いている。

まずは中身を取り出して、いつものようにオブジェ状態から組み上げていく。

元々ジェミニの黄金聖衣は手が4本有り、組むのがややこしいのだが、比較的楽に組むことが出来た。腰や肩にも可動域を広げる、いわゆるフォールディングジョイントが使われているが、神話のものと異なりプラスチックの細かいパーツが飛ばないように良く工夫されている。

神話のもの(左)と較べるとかなりスマートになった感じを受ける。

特に目を引くのが腹部と胸の聖衣が別れている点だろうか。このおかげで装着時に素体の持つ可動域の大きさを妨げないようになっている。
また手足が長くなっているのに対し、マスクはむしろ小さくなっており、プロポーションの向上が見て取れる。

素体自体も比較してみた。


左が神話、右が神話EXのものである。EXの方が頭一つ長身になっているにもかかわらず、顔の大きさはむしろ小さくなっておりプロポーションがよくなっている。
神話のほうが一番初期の初期の1st素体を使っているのに対し、EXの素体は完全新規造形になっている。もちろんねじ穴などの無く可動範囲の広い3rd素体をさらに発展させたものになっていて、特に肩の辺りの可動は聖衣を纏った上でも十分な可動を与える造りになっている。また、画面からはわからないが、後ろ髪が首の付け根を挟んで装着するだけだった神話に対して、EXでは後ろ髪の装着部分が輪っか状になっており、長髪の聖闘士の多い神話で課題となっていた、「ちょっと動かすだけで後ろ髪が取れやすい。」と言う欠点をカバーしている。

さて、いよいよ聖衣の分解装着!である。


違いは一目瞭然としている。いかにも冑然とした神話に較べ、EXはスマートで劇中のイメージに近い。
マントが布製から、硬質ビニール製の三枚重ねになったのも印象を大きく変えている。

EX単体のアップ。マクロレンズで撮影した。
非常に可動がよいことがわかる。左手でマスクを抱えるのも格段に容易になったし、腕も足も非常に良く動く。
特に注目してもらいたいのが腹部だが、腹アーマーと胸アーマーが独立して動くことにより、身体を捻るような素体の動きでも聖衣がきちんとついてきていることがわかる。いままでは、素体がどれほど動いても聖衣をつけるとその動きが全く活かされず、いたずらに足腰が弱いだけの素体になってしまっていたが、今回はそれがないことも評価できる。

EXの上半身のアップ。これもマクロレンズによる撮影である。
安定のためスタンドに立たせているが、造形、可動、プロポーションの三拍子揃った優れたフィギュアである。

このように聖闘士聖衣神話EX第一弾、ジェミニのサガは非常に優れたフィギュアだと思う。神話のそれが飾って楽しむフィギュアなら、EXはとことん動かして遊ぶことの出来るフィギュアだと思う。もちろん飾っても絵になる。

強いて不満を述べるなら、聖衣の金色の塗装またはメッキに明らかに不自然な点があることである。
ジェミニのサガの場合、腕の聖衣の色が極端に薄く、金色と言うより銀色である。
まぁこれはエフェクトパーツなどを使う際のことを考えたのかもしれないが、その代わりつま先が不自然に金色、と言うよりオレンジ色である。どちらかというとこの色は神話シリーズの鱗衣のものに近い。

もう少し全体の金色に統一感が出ていれば良かったと思う。

そのうちしばらく遊んでみて、ボーナスパーツや専用ディスプレイステージを使った写真をアップしてみたい。

昨日(2011.8.28.)の続きを引き続き記しておく。
本来ならば新しくページを立ち上げるところかもしれないが、時間の都合で前日紹介し切れ無かった写真を紹介するので別にページをあらためることもないと思い、引き続きこのページで紹介しておく。

まずは双児宮において青銅聖闘士を翻弄したジェミニの黄金聖闘士を再現するための顔半分が影の顔がついているマスクを使用して、その不気味さを表現してみた。

実際にはサガがリモートコントロールしていたので聖衣の中身はなくがらんどうだったのだが、青銅聖闘士の攻撃が全く効かない不気味な聖闘士だった。

そして十二宮編のラスボスとして立ちはだかったのは、悪の人格に支配された悪鬼のごとき形相の「悪のサガ」であった。この顔パーツももちろん付属している。



アニメ版の方はそこまで見ていないのでわからないが、青い髪が灰色に変わり、目が血走った赤い色になるようである。
(原作では金髪が黒髪に変わる。)今回付属したのはアニメバージョンという事になる。
二重人格のサガの悪の面を表す凶悪な顔パーツである。

そしていよいよボーナスパーツと専用ディスプレイステージを使った必殺技ギャラクシアンエクスプロージョンの再現である。

EXならではの可動と専用ディスプレイステージおよび初回特典エフェクトパーツが合わさって、まさしく星々をも砕くというジェミニのサガ、最大の必殺技が再現された。



従来品では不可能だった両腕を高く掲げるポーズも楽に出来るのには、本当に技術の進歩を感じた。エフェクトパーツも迫力があって良い。
本当にいじっていて飽きないフィギュアだと思う。