聖闘士聖衣神話 フェニックス一輝最終青銅聖衣

今回紹介するのは、実は購入から2年ほど経ったものです。購入した時期は2007年3月30日です。

当時の日記を読むと相変わらずうつの波に翻弄されていて、3月に入ってから急にうつ波がひどくなっています。
月初めは丁度障害年金の申請に向けて、ケースワーカーさんと書類作りを勧めていたんですが、ケースワーカーさんが電話で忙しそうだったんでしばらく腰掛けて待とうと思って、待合室の丸椅子に座ったところ座りどころが悪かったせいか少し目眩がしたせいか、そのまま椅子とともに横に転がってしまいました。倒れてしまったのです。慌てて看護師さんが駆けつけてくれたときには意識もしっかりしていたんですが、念のため血圧を測ってもらいました。少し低めだったけど大丈夫そうです。当時そんな体調でした。

当時OT(作業療法)を受けていたのですが、そのOTの日は朝早く起きる日でした。作業療法といっても電車とバスを乗り継いで入院していた病院に通い、広くもない部屋で手先の作業をするものでした。
さすがにビーズ加工や折り紙、パズルなどでは物足りないので、自腹でガンプラを買ってきて組み立てていました。

3月30日は実はOTの日でした。OTの日は多少無理しても早起きします。
そして朝食を摂って出発したのですが、足は病院ではなく新宿に向かいました。当日がこのフィギュアの販売日だったからです。
以前OTの後に駆けつけたら、午後1時頃着いたときには完売してしまっていた苦い記憶があったからです。

外は花散らしの嵐でした。OTに行く予定で8時半に出てきてしまったので、まだ開店までは間があります。
西武新宿駅ビルのスターバックスコーヒー店でしばらくコーヒーを飲んで暇つぶし。
病院にはそこから今日はちょと都合が悪くて作業療法を休む旨伝えました。

サボりです。言い訳無用のエスケープです。こんなこと久しくしてなかったな。学生時代講義を受けに言った途中の講演で大学の時講義を受けるのが急にイヤになって散歩に出てしまったことを思い出しました。

さて、さくらやホビー館には開店20分前に着きましたが、すでに10人ほどの列が出来ていました。この商品が当時からすでに人気商品だったことを示しています。
そしてどうやら手に入れることが出来ました。そのパッケージがこちら。

聖闘士聖衣神話シリーズの代表、主人公ペガサス星矢の最終青銅聖衣が販売されて丁度2年。ついに青銅聖闘士最強の男、フェニックス一輝の最終青銅聖衣が発売されました。

この一輝、とにかくひたすら強いです。原作ではポセイドン編の後ハーデス十二宮編では一切出て来ませんでした。OVAでは一瞬登場したものの、聖衣は新生のものを身につけていて、結局1シーンだけの登場に終わっています。

その後のOVAは見ていないのでいつどのように聖衣が変わったのかわかりませんが、原作では冥界三巨頭と呼ばれる最強クラスの冥闘士(スペクター・冥王ハーデスに誓う戦士)と単身戦い、苦戦していた黄金聖闘士ジェミニのカノンのピンチを救うときのこの聖衣で現れ、三巨頭の一人、ガルーダのアイアコスを叩きのめすというど派手な登場の仕方をします。

そんなフェニックスの最終青銅聖衣のオブジェ状態はこんな感じです。

まるで炎の中から甦ったフェニックスが舞っているような、アクティブなシルエットです。
原作では最終青銅聖衣はペガサスにしてもキグナスにしてもドラゴンにしても、そしてこのフェニックスにしても今までのオブジェがどちらかというと置物のような静的な感じだったのが、オブジェ状態が躍動感あふれるダイナミックな動きを表しています。

またフェニックスの尾のパーツですが、アニメでは一貫して3本なんですが、原作ではこの最終青銅聖衣ではじめて3本になりました。それまでの聖衣では4本の尾がありましたが、原作でもこの聖衣と最後に出て来る神聖衣では尾が3本にデザインされています。

青銅聖衣は身体を覆うパーツが少ない分、帰ってフルアーマーのものよりも組み立ては難しく、ちょっと気を抜くとボロボロと崩れてしまいます。

最終青銅聖衣ではまだ組み立てやすい方なんですが、その前の新生青銅聖衣の時はフェニックスの聖衣は組み立てに3時間かかりました。
この聖衣も最初に組み立てたときには2時間くらい要したようです。

さすがにその後「死を司る神タナトス」や「眠りを司る神ヒュプノス」などの怖ろしくパーツ数が多くて、組み立ても超難解なものを作ってきたので今では1時間半もあれば組み上げられますが、台座との接続が非常に脆く、飾っておくとちょっとした衝撃で崩れることがあるので要注意ですね。
さて、これを分解していよいよフィギュアの一輝に装着します。

青系のメッキの美しい聖衣です。フィギュアに使用しているのは2nd素体。後に完全にネジ穴や肘の関節部分が改良された3rd素体の元になった素体です。可動範囲が最初の1st素体に較べ大幅にアップしています。

顔のアップはこんな感じです。新生青銅聖衣の時よりハンサムにシャープに仕上がっています。マスクは着脱式で、外したときは前髪パーツを取り付けます。

原作ではフェニックスの聖衣が持っている自己修復機能で再生・進化したこの聖衣は他の4人の聖衣と違いアテナの血の加護を受けていません。
ですから、嘆きの壁から黄金聖闘士が開けた穴を通って最終決戦の場所、楽園エリシオンに行くためにはそのままでは行けません。

そこで冥界の通行証ともいえるパンドラのネックレスを左手首に巻くのですが、このためにパンドラは裏切り者としてヒュプノスに殺害されてしまします。
死んだパンドラの亡骸に全ての色が変わった(冥闘士が全滅したことを示す)シャカの数珠を握らせ手を組ませて横たえた後、一輝も翼を広げて先にエリシオンに行った星矢たちの後を追います。

フィギュアにはパンドラからもらったネックレスが付属しています。

また背中のパーツを付け替えることで、羽根を広げた状態が再現出来ます。

可動領域が広がった2nd素体のために、ダイナミックなポーズが取れます。

必殺技の『鳳翼天翔』や『鳳凰幻魔拳』を再現することも出来ます。

2007年の12月にかつて販売された、最終青銅聖衣の前の聖衣(新生青銅聖衣)が最終青銅聖衣と同じメッキ技術でリペイントされ、クリアブルーの台座と最終青銅聖衣のフィギュアの頭部パーツを交換して取り付けられるボーナスパーツが付属した、「青銅聖闘士 五戦士集結」という商品が発売されました。

実はアニメなどでははるかに新生青銅聖衣の方が馴染み深かったのでそれに造形の良くなった最終青銅聖衣のフィギュアの頭部パーツを交換して飾っていたため、このフェニックスの最終青銅聖衣は長いこと使っていませんでした。

先日(2009.7.10)一輝の拳のパーツを、オーディーンローブを装着した星矢に流用したかった関係で、山のようなフィギュアの箱の奥深く眠っていたところから、装着した姿は無理でも聖衣のオブジェ状態にして飾っておくことが出来るのではないかと思いました。

そして実際聖衣のオブジェを組み上げてみると、装着した状態が見たくなりました。

幸いというか、このフィギュアを買った日にヨドバシカメラにも寄っていて、溜まっていたポイントと引き替えにもう一体買って大事にしまっていたんです。今回はそれを出して聖衣を装着したので、聖衣のオブジェ状態と装着状態が同時に実現しました。

最後はそのツーショット画像です。