TAMASHII NATION2009聖闘士聖衣神話 APPENDIX ジェミニサガ〜ORIGINAL COLOR EDITION〜

今回紹介するのは同じTAMASIINATION2009でも、私が参加したAUTUMNではなくもっと早い時期に開催されたイベントでの限定販売品です。

聖闘士聖衣神話APPENDIXとは聖闘士聖衣神話シリーズが基本的にフィギュア素体とそれに装着する聖衣(または神闘衣・鱗衣)から成っているのに対し、それを補助するようなシリーズです。

例えば黄金聖闘士などかなり古い時代に販売されて、現在の造形から見るとかなり見劣りがするようになってしまった場合など、胸像のような形で上半身を新規に造り直し、そのまま胸像として飾っても良し。該当するフィギュアの頭部や場合によっては上半身全てを置き換えて、造形的に優れたものとして置き換えられると言うことです。

私の参加したAUTUMNでもスコーピオンのミロ、バルゴのシャカのAPPENDIXがORIGINAL COLOR EDITIONとして販売されていました。

どうも近年この聖闘士聖衣神話やAPPENDIXでは原作のカラーリングを重視し、それを再現しようとする傾向が強いようです。

それの第1弾になったと思われるのが、この「ジェミニサガ〜ORIGINAL COLOR EDITION〜」です。

当然イベントに参加しておらず、その後の通販でもその存在を知らなかった私にはネットオークションで競り落とすしか無く、かなりの出費を要しましたがそれに応えるだけの内容でしたのでここに紹介したいと思います。

まずジェミニサガとは何者かと申しますと、聖闘士星矢前半から中盤にかけての大きな一つの物語で「十二宮編」というのがあります。
アテナ・城戸沙織が実質的に聖闘士を束ねている教皇(アニメでは教皇アーレス)と話し合うためにギリシア、聖域(サンクチュアリ)に到着した途端、白銀聖闘士サジッタのトレミーの放つ黄金の矢を胸に放たれて倒れてしまいます。
トレミーは星矢たちにすぐに倒されるも、その胸に刺さった黄金の矢は12時間で心臓に達し沙織の命を奪ってしまうことがわかります。
そこで星矢たちが黄道十二星座に当たる、おひつじ座(白羊宮)からうお座(双魚宮)に至る十二の宮を突破し、それぞれそこを守護する聖闘士の最高位。常識でははかれないほどの実力を持つ黄金聖闘士達を相手に戦い、教皇の間にいる教皇に黄金の矢を抜かせるために決死の戦いに臨むというものです。

敵である黄金聖闘士の個性あふれる魅力は少年たちでなく、少女や大人達にも大人気となり、聖闘士星矢を一躍人気漫画にのし上げることになります。

激しい戦いを経て、傷つきながら最後の教皇の間に辿り着いた星矢を待っていたのは前非を悔いる教皇の姿でした。教皇はさらに奥にあるというアテナ神殿にある盾をかざせば矢は消え失せると星矢に告げます。

そうやって星矢を送り出した後、急に態度が豹変する教皇。髪の色が変わり、目が血走り邪悪の化身となった教皇はたった今送り出した星矢を、今度は行かせまいと襲いかかってきます。

その正体は双子座ジェミニの黄金聖闘士サガ。前教皇アリエスのシオンを殺害し、13年間にわたって聖域を支配してきた男でした。

彼は二重人格者で、善の人格が支配しているときには神にも等しい穏やかな優しさを持っていますが、ひとたび悪の人格に支配されると、アテナを殺害し、地上の全てを支配しようとしていました。

その実力は黄金聖闘士の中でも抜きん出ており、星矢の前に立ちはだかります。駆けつけた一輝の援護射撃の末星矢はなんとかアテナの盾を手に入れ、沙織の胸に刺さった黄金の矢を消し去り、その光を浴びたサガの邪悪な心を消し去ります。

サガは復活したアテナの前に前非を悔い、自らの胸を貫いてその命を落とします。

それを見届けたアリエスのムウは「結局今度の闘いで誰よりも苦しんでいたのはサガ自身だったかもしれない。善と悪の間で。」といいます。

後にサガは冥王ハーデス十二宮編で、再びその姿を現し、なんとハーデスの先鋒としてアテナの首を取るという形で再登場しますが、その物語も非常に面白いです。

そんな黄金聖闘士、ジェミニのサガはこんな感じです。

これは聖闘士聖衣神話のそのままの状態です。髪が青いのは善のサガのアニメ版のものです。
また後ろ髪は長く、腰のあたりまであります。

同じくアニメ版の悪のサガです。グレーの髪に血走った目。髪は同じく腰までありますが色がグレーに変わっています。

次にいよいよAPPENDIXのORIGINAL COLOR EDITIONです。
原作版では基本的に黄金聖闘士はブロンドが多いです。ジェミニのサガも例外ではなく、善のサガはブロンドです。
また、通常版のAPPENDIXでは胸像用と共通の短めの後ろ髪しかついていませんが、この限定品ではロングの後ろ髪もついています。
この辺のところがあるのはうれしい配慮です。また善のサガは目を瞑った表情だけ付属しています。

原作版では悪のサガは漆黒の髪にカラーリングされています。こちらもロングの後ろ髪がついているので素体につけるときには見応えがあります。

髪が被ってしまってよく見えませんが、眼は赤く血走っています。

ちなみに通常版のAPPENDIXではサガと双子の弟カノン(ポセイドン編・冥王ハーデス編で活躍)とのカップリングで、このような善と悪のサガのカップリングではありませんでした。
また胸像の髪をそのまま使うので後ろ髪が短めでした。

神話本体の目を開いたサガと組み合わせて善のサガにして飾ってあります。詳しく見れば眉毛が青いのですが、ほとんどが髪のボリュームに隠れてしまいますし、それほど気にならないと思います。