聖闘士聖衣神話EX サジタリアスのアイオロス
聖闘士星矢を語る上で欠かせない黄金聖衣がこのサジタリアスの黄金聖衣である。アニメや原作で星矢達が絶体絶命のピンチに陥ったとき、空を駆けて星矢の元にやってきて彼の身体に装着され、数々の奇跡的な勝利をもたらした聖衣である。
元々は銀河戦争から14年前、時の教皇シオンにより、仁・智・勇を備えた聖闘士の鑑として次期教皇に推薦されたアイオロスの聖衣であるが、二重人格だったサガの反乱により、生まれ落ちて間もないアテナを庇い、山羊座カプリコーンのシュラによって重症を負いながらも、アテナを城戸光政翁に託し、彼は死してなおその魂を聖衣に宿して星矢達の成長を見守っていた。
この聖衣が聖闘士聖衣神話として商品化されたのは2004年10月のこと。黄金聖闘士の中でも比較的初期に発売されたものであり、後にAPPENDIXによって補完されたものの、造形やプロポーションの上でもまだこなれていない感は否めなかった。
今回聖闘士聖衣神話EXとして販売されたのは2012年8月25日。今回はその商品を見ていきたい。
まずはパッケージから。
さすがに黄金聖衣の代表だけあって、力が入っている。
とりあえず、オブジェ形態に組んでみてみよう。
1枚目はライトアップしたもの。2枚目は下からのライトを消したものである。
さすがに良い造形をしている。
写真ではわかりにくいが、マスクが銀色と言っていいようなメッキなことと、縮尺の関係で腰後パーツが両肩パーツの上に乗っかってしまうのが少々気になったが、まずは上出来と言っていい。
組み立てやすさも非常に良くできていた。
EXの最大の特徴はこの風になびいた造形の大きな翼である。このために非常にダイナミックな感じを受ける。
神話のもの(左)と較べると造形やプロポーション、翼の躍動感の違いがわかる。
次に素体のアイオロスの比較をしてみる。
左が神話、右が神話EXのものである。造形とプロポーションが聖衣を来たときに最適になるようにEXでは調節されている。
そしていよいよサジタリアスの黄金聖衣の分解装着!
プロポーションと造形が非常に良くなっている。聖衣との一体感も素晴らしい。
大きく広がった翼も迫力がある。
少し横から写したもの。聖衣との一体感が感じられる。
矢を背中から取り出し…。
弓につがえるポーズも広い可動域のおかげで可能になる。
アイオロス自身が劇中で矢を放つのはハーデス冥界編で嘆きの壁に12人の黄金聖闘士の小宇宙をこめて放つ一撃のみである。
このとき十二人の黄金聖闘士はその余波を受けて黄金聖衣を残して消滅している。星矢達は彼らの思いを胸にエリシオンに旅立っていくのである。
もちろん数々のクライマックスを飾ってきた、星矢の頭部も付属している。
最後は珍しいマント姿。翼を取り外して差し替える。原作ではシオンの前にサガとともに呼ばれて、次期教皇に指名されるときにこのマント姿を披露している。