FATE/stay night セイバー
この頃聖闘士星矢以外に気に入って集めているフィギュアがあります。
『FATE /stay night』という作品から多数のメーカーからフィギュア化されている、セイバーという甲冑姿の美少女のフィギュアです。
『Fate/stay night』(フェイト/ステイナイト)は、TYPE-MOONより発売されたアダルトゲーム伝奇活劇ビジュアルノベル。
また、これを原作とするアニメなどの関連作品である。』と、Wikipediaには紹介されています。
アニメ化されたものの公式ページはここですので概要を知りたい方は見てみるといいでしょう。
手にした者の願いを叶えるという聖杯を、七人の魔術師(マスター)が与えられた、七騎士の使い魔(サーヴァント)と共に、奇跡を手に入れるために殺し合う聖杯戦争という争奪戦に身を投じた、魔術師見習い衛宮士郎(えみや しろう)の契約した剣のサーヴァント。それがセイバーです。
透き通る金色の髪と深緑の瞳を持つ美しい少女の姿をしています。
原作のゲームをプレイしたことがないので一度やってみようと現在ネットオークションで安く手に入らないか入札中であり(2009年4月16日現在)、今のところ作品やキャラクターに対する思い込みはあまりないのが実際のところでです。
それでもこの甲冑を身につけた凛々しい美少女の姿は、いわゆる「萌」という感じが無く、本当に「凛々しい」「格好いい」というのが第一印象でした。
最初にこの少女のフィギュアを見つけたのは、3月の31日、クリニック帰りに新宿に回って、腕時計の修理と電池交換を頼んだ後、久しぶりにさくらやのホビー館に寄ったときでした。
海洋堂というところが企画・製作している「リボルテック」という特殊な関節構造を持つシリーズの中の一種類で、その鎧をまとった姿に似合わない大きく、大胆なポーズ付けが可能でした。
リボルテックのセイバーはこんな感じです。
これだけでも、「ずいぶん細かく作られているのに、よく動くなぁ…。」と、感心したものです。
次の出会いは4月10日。やはり診察に行って、その帰りに映画でも観ていこうと思って新宿に回ったところ、折悪しく、映画の開始時間までは2時間以上あり、昼食を摂ったりしながら新宿の街を歩いていました。
そしてたまたままた、馴染み深いさくらやホビー館に入ると、今度はマックスファクトリーが販売元の「figma」シリーズから、同じセイバーが出されていました。
「figuma」とはこんなコンセプトで作られた比較的新しい可動フィギュアで、今までも「プラレス3四郎」から「柔王丸」と「桜姫」という2体のフィギュアを入手して持っていました。
背中に本体を支えるアームを差し、そのアームを台座の固定することで、必ずしも両脚が地面にしっかりと立っていなくてはならない、という固定概念を廃し、「美しさ」と「可動」を両立した、手の平サイズのフィギュア。それが「figma」です。
値段は「リボルテック」より500円ほど高く、大きさも若干小さめです。
それでもきちんと甲冑を着こなしたセイバーが、「figma」でどのような動きをするか楽しみでした。
その日は映画など久しぶりに動いたのでバテてしまって、実際に「figma」のセイバーの箱を開けたのは、翌11日の夕食の後でした。
実は「figma」には構造上避けられない、致命的な欠点があるのです。
大きさを手の平サイズに収め、なおかつ「美しさ」と「可動」を両立するという事は、それぞれのパーツを非常に繊細に作らなければなりません。
そしてそれは取りも直さず「壊れやすい」という欠点につながるのです。
以前、「プラレス3四郎」の「柔王丸」を購入した際も、背中に本体を支えるアームを差し込む際に、少し力を込めすぎただけで、アームの先端がポキリと折れてしまったことがあります。
その時に予備のパーツを別売していることを知ったのですが、残念ながらアームと台座は予備パーツを販売しておらず、本体ごと買い直した記憶がありました。
その時の経験もあって、壊れ物を扱うように慎重に取り扱っていたつもりなのですが、またやってしまいました。
セイバーの左腕を関節と逆の方向へねじってしまったのです。
一瞬でその細い腕は折れてしまい、まったく遊べなくなってしまいました。
落胆しましたが、幸いにもアマゾンで部品販売をしていたので予備用の右腕も含めて左右の腕500円ずつで1000円で発注しました。
4月13日、アマゾンからの荷物が届きました。そこにはたしかにセイバーの右腕は入っていましたが、肝心の左腕はどこを探してもありませんでした。
体中の血が逆流し、わけのわからない恐慌状態に陥りました。いつもは滅多に使わないんですが、その日は迷い無く鎮静剤のリスパダール内用液を服用しました。
それからとりあえずアマゾンに連絡しました。電話での対応でしたが、きちんと対応してくれたにもかかわらず電話を切った直後に届いた、「Amazon.co.jpへのお問合せ」というメールが、その応答した対応について、たとえば「キャンセルを受け付けました。」とか「返金をします。」とか「あらためて商品の注文をしてください。」といったことが書かれていなくて、対応に満足したかどうかを聞いていただけのアンケートだったので、激怒しました。
すぐに不満である旨返事を出し、「送付されてきた品物に対して不足の品がありましたので、どうしたらいいか電話で質問を致しました。一応回答は得られましたが、いつどのように不足品が届けられるのか、キャンセルはどのように受け付けられるのかの説明が不十分でよくわかりませんでした。こちらとしてはとにかく一刻も早く注文していた品が必要なので、きちんとした対応をしてもらいたいと思います。」と書いて送信しました。
どうにも黙っていられないほど苛立っていました。それでもリスパダール内用液の影響らしく強制的に鎮静させられたらしく少し眠った気がします。
夕方買い物にちょっと出て、そのままにしておいたパソコンをみるとメールが届いていました。アマゾンからのお詫びのメールでした。
「このたびは、ご注文いただきました商品の一部が届いていないとのことにつきご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。また、お忙しい中お電話をいただいたにもかかわらず、担当者の対応に至らない点があり、お客様に大変ご不快な思いをさせてしまいましたことを重ねてお詫び申し上げます。」
という非常に丁寧なもので、不着だった商品の返金と、あらためて商品を送付するのでしばらく待って欲しいと書かれていました。
非常に恐縮した気分になりました。考えてみれば、電話での対応に非があったわけではなく、まずはこういった挨拶があってから、あらためて事故の対応に対してアンケートを取るというのが取るべき道筋だと思うのです。
こちらとしても精神的に正常な状態でなく、感情的なメールを送ったことに対して「悪かった」と素直に反省し、「私の方も少し焦っており、厳しい物言いになってしまったことをお詫び申し上げます。電話担当された方や、その説明に対して、失礼であったのではないかと申し訳なく思っています。実際もう少しこちらに余裕があったなら、電話による対応に落ち度があったとは思えませんでした。きちんと返金してくださる旨も説明いただきましたし、丁寧で真摯な対応に対してこちらが一方的に立腹し、感情的になってしまったことにお詫び申し上げます。これからも利用することが多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。」と返事を出しておきました。
それからあらためてアマゾンのホームページを訪れ、Amazonプライムの無料体験会員登録をして、「お急ぎ便」を使って、左腕パーツとプリキュアのCDなどを購入しました。
「お急ぎ便」というだけあって、翌14日にはセイバーの左腕他注文品がもれなく届きました。これで「figma」のセイバーをゆっくり楽しむことが出来ます。
「figma」のセイバーには2本の聖剣が付属しています。エクスカリバーとカリバーンというものです。
最初、このセイバーが鞘から抜こうとしている剣のことをカリバーンだと思っていましたが、今日(4月16日)入手したビジュアルストーリーという本の設定を見ると、こちらの方がエクスカリバーのようです。
エクスカリバーの鞘は「アヴァロン」という『あらゆる物理干渉や魔法すらも遮断し、傷や病、老化をも癒す結界宝具』だそうで、魔術師として半人前だった士郎が、最もバランスが良く優秀と謳われるサーヴァント「セイバー」のクラスに召喚されたほどの英雄、セイバーと契約できたのも、士郎自身は知らなかったがその「アヴァロン」を体内に埋め込まれていたせいらしいです。
なお、本編ではエクスカリバーは光り輝く剣として描かれているそうで、リボルテックのセイバーでは「不可視状態」ということで透明プラスティック製のエクスカリバーが付属していました。
あまりにも「プラスティック製」という感じがわかるほど安っぽい作りなので、リボルテックのセイバーには装備しませんでしたが。
なお、リボルテックのセイバーにはエクスカリバーの鞘であるアヴァロンや、もう一振りの聖剣カリバーンも剣のみが付属して鞘は付属しません。
2体を比較してみるとこんな感じです。
左がリボルテック、右がfigmaのセイバーです。figmaのセイバーの方が若干小さく作りも細かいことがわかると思います。
顔を中心にアップしてみるとこんな感じです。
最初はリボルテックのものでも十分よくできていると思ったんですが、figmaのものはさらに作りが繊細で造形もいいですね。
figmaのセイバーは、顔の表情が3種類、前髪が2種類あって交換できるようになっているんです。
そのため様々なシーンを再現することが可能になっています。
これからはfigmaのセイバーを中心に紹介していきます。
まずはエクスカリバーを鞘から抜く瞬間のアップです。
一番ノーマルな表情と前髪を使用しています。
次に右手にエクスカリバーを構え、左手でビシッと相手を指さすポーズです。
風になびく前髪と、大きく口を開けて叫んでいる表情を使いました。
次は両手で二本の聖剣エクスカリバーとカリバーンを鞘に収めたまま携えているものです。
顔と髪型はノーマルなものに戻してあります。二本の聖剣エクスカリバーとカリバーンを較べると、左手に携えているエクスカリバーの方が一回り大きく、設定によると実用性を求められる剣と言うことです。
それに対して右手に携えているカリバーンは装飾品としての意味合いが強いそうで、鞘などを見ても豪華な仕上がりになっています。
カリバーンを抜きはなったのが次の写真です。
表情はノーマルですが、前髪は風になびいた状態のものを使っています。
剣本体にも装飾が施されていて、豪華仕様の感じですね。
次は左手にエクスカリバーを鞘に収めたままで持ち、右手を差し伸べている写真です。
ちょっと顔が左を向いてしまいましたが、本編にもこのように手を差し出して他人を助け起こすようなシーンがあるのでしょうか。
興味深いです。
次は左手にエクスカリバーを構え、闘志をむき出しにした激しい表情を使ってみました。
激しい怒りの表情です。歯を食いしばり、目がきつく吊り上がっています。
剣のサーヴァント・セイバーの戦闘時の姿でしょう。
次は両手でエクスカリバーを構えた写真です。
激しい表情に風になびいた前髪。戦闘シーンを切り取ったような緊張感があります。
最後にこれはおまけですが、登場人物の一人に遠坂凛(とおさか りん)という少女がいて、ファン投票ではセイバーに次ぐ第2位の人気を誇っています。
この遠坂凛もfigma化されているのでセイバーと一緒に撮影してみました。
キャラクターとしては『弓のサーヴァント、アーチャーのマスター。容姿端麗、頭脳明晰、運動神経も抜群。表向きは理知的で礼儀正しい性格を演じ、
学園のアイドル的存在。
しかし実際は悪戯好きで、人をからかって楽しむ様な小悪魔的性格である。
魔術師としては、膨大な魔力を持ち、五大元素全てを扱うことが出来る。卓越した最強クラスの魔術師である。』
とのことです。たしかにちょっと堅物のセイバーとは好対照なキャラで、人気が出るのもわかる気がします。士郎をからかうのが好きらしく、ビジュアルストーリーという本には、「好きな物」として「宝石磨き、士郎いじり」と書かれています(^^;)。
アゾット剣という、持ち主の望みで自由に形を変えられるという剣を持って身構えています。
と、言っても劇中で何か剣が変型するというわけではなく、あくまで凛の好みに合わせるとこんな形の剣になるのではないかとデザインされたそうです
左がセイバーですので、右の赤い服の少女が凛です。ポーズのせいかセイバーよりも長身に見えますが、設定としてはセイバーが身長154p、凛が身長159pですので、たしかにセイバーより長身ですが、実際のキャラクター設定では5pほど背が高いくらいです。
figmaのモデルでは多少背丈の違いが強調されているみたいですね。また凛のスカートやセイバーの前垂れは質感を出すためか軟質の素材が使われています。
figmaのセイバーの写真はここまでです。ひと通り思いつくままを撮影してみたのですが、ずいぶんな数になりますね。それでもまだ思いつき次第で違うポーズが付けられるのですからすごい物です。
figmaのセイバーというフィギュアはお気に入りの一品になりました。
最後にまったく無可動のフィギュアを紹介したいと思います。ギフトという会社が発売元で、販売元はfigmaと同じグッドスマイルカンパニーです。
無可動で飾っておくだけの物ですが、それ故に出来る作り込みなどがあります。
一昨日ちょっとネットオークションを見ていたら、標準小売価格7,800円のところ2500円くらいから出品されていました。すぐに入札したい気持ちをぐっと抑えて、念のためアマゾンのページで見てみると同じくらいの値段で、しかも1500円を超えればアマゾンは送料無料。そして今の僕はAmasonプライムの無料体験会員なので、「お急ぎ便」が使い放題なのです。
一昨日の夜注文して、昨日届くなんて普通あり得ませんが、それが出来てしまうところがすごいです。
風にたなびくセイバーのドレスの質感が素晴らしい出来です。
デザインから見て持っている聖剣はエクスカリバーでしょう。背中の方からの眺めも一切妥協していません。
甲冑の質感もボリューム満点です。
顔をアップにするとこんな感じになります。
実際にはこの顔は本体を作った造形師さんとは別の造形師さんが作った「アニメ顔」なんです。
初回生産ロット限定でこの頭部が付属するそうなんですが、ゲームやアニメのイメージに近いのでこちらの顔で飾ってあります。
本来の頭部はこんな感じです。
ちょっとリアルな感じの作りですね。正統派の金髪碧眼の美少女という感じです。
髪のなびき具合なんかはとてもよくできていると思います。
セイバーというキャラクターのフィギュアについて、一通り見てきました。
どれもいいところがあって捨てがたいです。
特にfigmaのシリーズは多才な装備と表情パーツによっていろいろな場面の再現が出来るので、実際にゲームをしてみたらまた別のポーズにしたくなるかもしれません。
新しいキャラクターに出会えること、素敵なフィギュアに出会えることは嬉しいことですね(^-^)。