超合金魂 マジンガーエンジェル ミネルバX シレーヌユニット
このフィギュアはたまたま中野ブロードウェイを散歩していて見つけ、気に入って購入したものである。
もう子供の頃なのでよくは覚えていないのだが、僕はマジンガーZというスーパーロボットの元祖とも言える番組を、幼少の時好んで見ていたそうだ。
かなり無骨なデザインのマジンガーZをはじめとするグレートマジンガーやグレンダイザーといったいわゆるマジンガーシリーズにはその主役マシンに寄り添うように、ヒロイン達が搭乗する、ほっそりとしたシルエットの女性型ロボットが付き添っていた。
胸から発射される”オッパイミサイル”というものが何とも斬新だったのを覚えている。
『マジンガーエンジェル』とは講談社マガジンZに連載されているというマジンガーシリーズから、そういった女性型ロボット達を主役にスピンオフした作品らしい。
「ミネルバX」というのもその中の一体らしいが詳しいことはよく知らない。
ウェブサイトでちょっと見かけた記事では、兜十蔵博士がマジンガーZのパートナーとすべく設計していた女性型ロボットであり、あしゅら男爵が盗み出した設計図を元にDr.ヘルが建造したものらしい。だから敵方のロボットだったのだろう。
超合金Zの変わりにスーパー合金、光子力の変わりに原子力を動力源でマジンガーZと同じくブレストファイヤー、光子力ビーム(動力源は原子力だから原子力ビーム?)ルストハリケーン、ロケットパンチを搭載とされていた。
兜十蔵博士曰く
「機械的にも戦闘力が増すとか、傷ついた時には救助をするとか色々有利な点があるんだよ。
それに勇ましい豪傑には心を和ませる優しい女性がついているものじゃよ」とのことらしい。
そのサイトにはラストシーンらしいところで、ミネルバXがマジンガーZに「お姫様だっこ」されながら、『ミネルバ、君が休むにはここが一番だ。』『僕は君が光子力研究所の手で平和の使者として蘇る日までアフロダイAと頑張るよさようなら・・・・』
と眠りに就くシーンが再現されていたが一体どんな場所に休ませられたかは番組を覚えていないので分からない。
カラーリングもマジンガーZと同じように黒と銀色のツートンカラーで、顔色が紫色。ブレストファイヤーが赤というものだったらしい。
『マジンガーエンジェル』では美しいメタリックバイオレットを基調とした色調に変わっているようだ。
まずはその素体がこれ。
女性らしい美しいシルエットに、シルバーバイオレットの塗装が映える。また、「超合金魂」シリーズだけあってダイキャスト部品をふんだんに使用しており、本体はさほど大きくないものの手にずっしり来る重量感がある。
マジンガーエンジェルに標準装備されている武器として、超合金ニューZ製の剣、「マジンガーブレード」が付属している。
胸部が開いて出現するもので、厚さ4メートルの鉄板を切り裂き、その切断面は鏡のように滑らかであるという。
そのマジンガーブレードを構えた姿がこれである。
ダイキャスト製ではないが、メッキされていてきれいに仕上がっている剣である。デザインなんかに何となくキューティーハニーのシルバーフルーレを感じさせる。
ミネルバXの精神感応システムが感応者と極めて高いシンクロをしたときのみシレーヌユニットとというものが発動する。
同じ永井豪作品のデビルマンで搭乗した妖獣シレーヌを思わせる姿に変化するのである。
頭部が変型し、巨大な翼が形成される他、両手の指に長いクローが伸び、腰には飛行用ブースターとスタビライザーが出現する。
また胸部には「サンダーブレイカー」を発射できるシステム(アンテナ、および発射電極)も装備される。
まさに「伝説の半鳥半人怪獣シレーヌ」の力を宿した「ミネルバX最強モード」とでも言うべき姿になる。
(箱書きより抜粋)
トイとしては両胸のブレストファイヤーをサンダーブレイカーに交換し、左右の手首を爪の伸びたアイアンクローに差し替え、腰の部分に腰部ユニットをはめ込み、頭部を丸ごとシレーヌユニットの頭部ユニットに差し替えることで変型を再現している。
そんなシレーヌユニット状態はこんな感じ。
上半身をアップにするとこんな感じになる。
妖しくも美しいシレーヌユニットである。もちろんこの状態でもディスプレイ代に立たせられる。
頭部の羽根は大きく展開可能だが、飾る場所がなかったことと、撮影するときにはみ出してしまい撮影しきれないことから特に撮影はしなかった。
それにしても、雷を武器にするサンダーブレイカーというのを身につけるあたり、まさしくデビルマンのシレーヌに似ている。
ロケットパンチは設定されていないのだろうか?原作のデビルマンではシレーヌが手首を切り離して、まさしくロケットパンチのごとく飛び回らせてデビルマンを苦しめたものだが。
原作のデビルマンでは、頭のアンテナはそのロケットパンチをコントロールするもので、デビルマンにそこを見破られて自らのアイアンクローを腹部に食らうという致命傷をシレーヌが負う場面があるのだが。
ちなみに厳密に言うと電撃を武器にするのはピンチのシレーヌと合体した「デーモン属の純情一筋男」カイムの技であり、さすがのデビルマンもその電撃とカイムの鋭い角に貫かれほぼその戦いは相打ちになった。
(カイムと合体したシレーヌは勝利を確信し、笑みを浮かべたまま息絶えた。)