聖闘士聖衣神話EX アリエスのムウ
2011年も押し詰まった、12月の29日、聖闘士聖衣神話EXシリーズ第3弾となる商品が発売された。
白羊宮を守護する黄金聖闘士アリエスのムウがその3番目であり、今年の最後を締め括るフィギュアとなった。
まずはパッケージから。
優雅で気品のある牡羊座の黄金聖闘士ムウにふさわしい、落ち着いたパッケージである。
中身を取り出すと例によって、豊富なオプションが多々入った贅沢な内容である。
取扱説明書を見ながら、まずはいつも通りにオブジェ状態に組み上げていく。
オブジェ形態に組み上げたものが上の写真である。
EXでは胸部と腹部のアーマーが分離されたため、神話のオブジェに較べて上体が大きく持ち上がり、首回りもすっきりした仕上がりになっている。
もちろんアニメモチーフの「腰前アーマーがそのまま顔になる」という大胆な解釈のオブジェにも出来るが、あまり好みではないので原作モチーフの羊頭スタイルで組み立てた。ただしツノはアニメ準拠の筋のない方が好みなのでそちらのツノを使った。
この場合、神話では腰前アーマー余剰パーツとなったのだが、EXでは余裕が出来た分、首の後ろに腰前アーマーを収納できるので、余剰部品が出ずに気持ちよく仕上がる。
神話のオブジェ(右)と比較してみたのが次の写真である。
神話のものに較べて上体が大きく持ち上がり、すっきりとして気高く美しい牡羊のオブジェになっていることが見て取れる。
また、ツノの基部にも細かい配慮がなされている。
ツノの付け根のジョイント部に注目してみていただきたい。上の写真はジョイント部がメッキ処理されていて可動部分がないものである。
オブジェ形態など動かすことがない場合にはこの方が見栄えがする。
下の写真は素体に装着したときの場合である。
マントを装着しているときには、マントに付いているツノの装着ジョイント(可動式)にツノを装着するが、マントを外している場合には羊頭パーツにツノを装着する。
この場合は動きを妨げないようにプラスティック製の可動式のジョイントを使用する。
場合に応じて、このような細かい部品にまでこだわっていることがわかる。
次は素体の比較を見てみたい。
右が神話の素体、左がEXの素体である。サガ、アイオリアと同様に頭一つ分長身になり、手足は細く長く、胴が極端に細いプロポーションをしている。
また今回素体に聖衣を装着した過程で、胸部は胴部から独立して動くほか、聖衣装着時には上に持ち上がるような動きも可能なことがわかった。
また、アンダーウェアは神話の濃い深緑色から鮮やかな若草色に変わり、髪の毛の色も少し紫色が薄くなっている。
そしていよいよ聖衣の装着である。
ムウの代表的な姿とも言える、マスクを片手に抱えた姿である。気品のあるムウの様子を良く再現している。
後ろ姿では様々な髪型が選べるのだが、ここでは十二宮編やポセイドン編での髪を途中で結ったものを採用した。神話でもこの髪型がデフォルトである。
原作では聖衣分解装着図以外見られない、マスクを被った姿。ちゃんとそれ専用の後ろ髪パーツも用意されている。
ムウと言えば中盤までは、「聖衣を修復できる唯一の人物」として星矢たちをバックアップしていた。
そのことを再現するためにハンマーとのみが付属している。これも神話からの流用ではなく新規制作したものだそうだ。
下の写真はペガサスの新生聖衣Broken Version〜ORIGINAL COLOR EDITION〜を修理している様子を再現した。
余談だがこの聖衣は実際にはムウの修理ではなくアテナの血を浴びて蘇っている。またこの写真を撮影するに当たって装着状態からオブジェ状態に組み替えたのだが、めったやたらと部品が落ちるので癇癪を起こしそうになった(^^;)。
そしてこのしゃがみの状態を少し変化させ、手の状態と髪パーツと表情パーツを変更すると、『アテナエクスクラメーション』のポーズを差し替えや、APPENDIXの助け無しに再現できる。広い可動域を持った素体と、それに対応した聖衣があってならではのEXだからこそ出来るポージングである。
神話(右)との聖衣装着状態での比較。プロポーションが良くなっているだけでなく、マスクの抱え方なども自然で、素体および聖衣が格段に良くなっていることがわかる。
最後は弟子のアッペンデクスの貴鬼と。