超合金魂 ダイオージャ
今年もいよいよ押し詰まってきた12月22日。注文していた「超合金魂 ダイオージャ」が届きました。
このダイオージャというロボットは、「最強ロボ ダイオージャ」という番組の主役ロボットです。
僕が小学6年生の時ですから、昭和56年(1981年)に放送されていた、サンライズのロボットものの代表作の一つです。
ストーリーはロボット版水戸黄門という痛快娯楽ロボットアニメーションでした。
諸国を漫遊するエドン国トクガー16世・エドワード・ミト王子がお供のバロン・カークス(カクさん)、デューク・スケード(スケさん)そして風車の弥七に当たる、少女忍者フローラ・シノブと共に、悪徳の限りを尽くす各地の悪代官(主にその星の支配者)を懲らしめるというものでした。
正統派でユーモアたっぷりのミト王子の痛快な勧善懲悪の道中記は見ていて本当に面白かったです。
このダイオージャの後番組が、「戦闘メカザブングル」という番組で、後のロボットアニメに影響を与えていくことになりますが、主役ロボットが交代するという初めての試みをしたのがこのザブングルでしたので、ダイオージャは事実上最後のヒーローロボットと言えるでしょう。
このダイオージャは商品化されるのは実ははじめてではありません。
放送当時にクローバーというところから、例えば「DX王者合体」というものなどが発売されていました。
たしかに当時としては非常に優れた変形合体をした玩具でしたが、それでも劇中の変形合体を完全に再現するのはまだ困難でした。
今回、超合金魂として発売されたものは劇中の合体を差し替え無しで再現する画期的なもので、さらにディテールアップパーツでプロポーションも完璧なダイオージャが再現できます。
ダイオージャはミト王子の搭乗するエースレッダー、スケさん専用のアオイダー、カクさん専用のコバルターの三機のロボットが、それぞれ上半身、腕部および胴体部、両足に変形して、合体します。
まずはミト王子専用機のエースレッダーです。専用武器はエースサーベル。左腰にはサーベルを収納できる鞘がついています。
次にスケさん専用機アオイダーです。右腰に装備したビームガンと、大型の斧、スピア・アクスが専用武器です。
最後はカクさん専用機コバルターです。怪力を活かしたハンマースティックと頑丈な盾が装備になります。
超合金魂では各ロボット、およびダイオージャの武器やディテールアップパーツなどを立てておく、武器専用スタンドが付属しています。
さていよいよ各機の変形です。まずエースレッダーは両腕が体内に収納され、足から下半身が折りたたまれて背中に移動します。
アオイダーは一番複雑な変形をします。頭が引っ込んで、両腕が縮んで頭上にたたみ込まれ、上下が逆になって両足の先からダイオージャの拳が出て、両足が大きく180°広がってダイオージャの胴体部と両腕が完成します。
コバルターは身体が真っ二つに分かれるという大胆な変形をします。アオイダー同様上下逆さまになった上に、身体が二つに分かれ、頭が片方の足に収納され、両腕が格納されて、ダイオージャを支える逞しい足に変形します。
三体ロボットの背中にある翼は、合体してダイオージャの巨大ウィングになります。
これらが、「クロス・トライアングル」のかけ声と共に合体して最強のロボット・ダイオージャが現れます。
差し替え無しでここまで再現できるのですから、現在の玩具技術はすごいものです。
さらにこの後、ディテールアップパーツを取り付けることにより、より劇中に近いダイオージャの姿が再現されます。
なお胸のマークに注目してみて下さい。エースレッダー、アオイダー、コバルターそれぞれにスペードのマークがあり、変形合体後にはそれらが三つ重なった「三つ葉葵」のマークになるのです。
このマークを見た悪代官(漫遊先の星の支配者)は、「あ、あの印はダイオージャ。誠のミト王子であったかぁ〜!」と恐れ入ってしまうのです(笑)。
大抵は逆ギレした悪者がかかってくるのを、ダイオージャが成敗するのですが、中にはもっと面白い展開があって、ある星の為政者のどら息子が反抗した時には、ダイオージャの姿を見ただけで恐れ入ってしまい、なんと戦いのシーンが全然無い回などもありました。
そんなダイオージャの堂々したバストアップはこんな感じです。
また背中のエースレッダーの下半身は取り外すことが出来て、劇中のスタイルに近いすっきりしたスタイルに出来ます。
肩や腕の上部。足下などに、ディテールアップすることで非常に優れたスタイルになります。
また、武器専用スタンドは展開することで、紋所の大きく描かれたバックパネルになります。
ダイオージャの伝家の宝刀、電光雷鳴剣は胸の中に収納されていて、胸のカバーは盾になります。
十手のような形をした短剣。ダイオージャグラップも付属しています。
エースサーベル、スピアアクス、ハンマースティックの三つが合わさった巨大武器・ダイオージャ・ジャベリンというものも再現できます。
たしかジャベリンとは投げ槍の事だったと思います。
ダイオージャ・ビーム・ボーガンという弓矢状の武器も付属しています。あまり劇中で使っていた記憶はないのですが、こういう細かい武器に至るまで再現してくれるのは嬉しいですね。
顔の表情パーツは二つついています。通常顔と口を開いた叫び顔です。頭部を取り外して付け替えます。
「今こそその目でしかと見よ!電光雷鳴剣、電光雷鳴崩し!」